自分はいらないのに、受け取るの?|お金のはじまり 第2話
序章|第2話・約2分
たけちゃんはりんごを育てる人、パパはパンを焼く人。二人の想像の中で、交換の続きを考えます。
パンが欲しいたけちゃん。でも、パパが欲しいのはりんごではなく卵です。そこで、りんごを欲しがっている、にわとりを飼う人を見つけたことにしました。
たけちゃん「りんごと卵を交換できたよ。これでパンをちょうだい!」
パパ「ありがとう。卵が欲しかったんだ。」
今度は成功。たけちゃんの手元に、ようやくパンが来ました。
りんご → 卵 → パン
パパ「その卵、食べなくてよかったの?」
たけちゃん「うん。食べたかったのはパンだもん。卵は、パンに替えるためにもらったんだよ。」
同じ卵でも、受け取る理由が違います。パパは料理に使いたい。たけちゃんは、次の交換に使いたい。
自分で使う予定がなくても、欲しいものと交換できるなら、受け取る理由があるのです。
たけちゃん「じゃあ、卵をいっぱい持ってたら、なんでも交換できる?」
パパ「卵はいらない、って人もいると思うよ。割れちゃうこともあるしね。」
今回うまくいったのは、パパが卵を欲しがっていたから。誰にでも通用するわけではありません。
では、もっと多くの人が「これなら受け取るよ」と思えるものがあったら? 自分のりんごをまずそれに替えて、次にパンや服を手に入れる。相手の欲しいものを、そのつど探し回る手間が減ります。
こうしてやり取りの間に入り、交換を助けることは、お金の大切な役割のひとつです。
今回の気づき
「自分で使える」だけが、受け取る理由ではない。「次の人に渡して、欲しいものと交換できる」ことにも意味がある。
パン屋さんがお札を受け取るのも、紙を使いたいからではなく、そのお札で自分も買い物や支払いができるから。最初の疑問への答えが、少し見えてきました。
交換の仕組みを考えるための想像のお話です。卵がお金の起源だった、という歴史の説明ではありません。