投資信託とETF、その違いをやさしく解説
投資信託とETF、これらは人気の高い投資商品でありながら、それぞれ特徴が異なります。ここでは、これらの違いを分かりやすく比較し、投資初心者でも理解しやすいように解説します。
投資信託とETFの基本的な違い
特徴 | 投資信託(Mutual Fund) | ETF(Exchange-Traded Fund) |
---|---|---|
運用単位 | 1口が最小単位。小数点以下の単位でも購入可 | 1株が最小単位で、1株単位での取引が一般的 |
価格決定 | 取引日の終わりに基準価格が決まる | 取引所でリアルタイムに市場価格で取引される |
最低投資額 | 一般的に最低投資額が設定されている | 1株から購入可能で、最低投資額が比較的低い |
透明性 | ポートフォリオ情報は日次または月次で提供 | ポートフォリオ情報は日々公開され、透明性が高い |
分配金 | 分配型と積み立ち型があり、選択可 | 通常、分配金を提供し、再投資する場合もあり |
一言で言うと
ETFも投資信託もどちらも投資信託ですが、大きな違いは、上場しているか上場していないか(証券取引所を通じて取引するのかしないのか)の違いです。
具体例で理解する
具体的な例を挙げることで、これらの違いをより深く理解できます。
- 投資信託の例:「楽天・全米株式インデックス・ファンド」(通称:楽天・VTI)。これは楽天証券から提供される投資信託で、米国のVTI ETFを含むポートフォリオを持っています。
- ETFの例:「VTI(Vanguard Total Stock Market Index Fund ETF)」。このETFは「本家VTI」とも呼ばれ、リアルタイムで取引が行われます。
「楽天・VTI」と「VTI」ETFの関係
「楽天・VTI」は、日本の楽天証券を通じて提供される投資信託で、その中身は米国の「VTI」ETFを購入して構成されています。これは、楽天証券が「VTI」ETFを直接購入し、それを基にして「楽天・VTI」という新しい金融商品を作り出していることを意味します。投資家が「楽天・VTI」を保有することは、間接的に「VTI」ETFに投資していることと似ており、その価格やパフォーマンスは「VTI」ETFに連動します。
結論/まとめ
「楽天・VTI」は米国の「VTI」ETFをベースに作られており、「楽天・VTI」を保有することは、間接的に「VTI」ETFに投資していることと同じです。楽天証券が「VTI」ETFを購入し、それを基に「楽天・VTI」という新しい投資信託を作成しています。