結局、米国株と全世界株はどっちがいいのか?

来年からいよいよ新NISAが始まるこのタイミングにおいて、どの銘柄にしようか、未だに悩んでる人も大変多いかと思います。おそらくですが、ほとんどの方が結局米国株なのか全世界株なのかと言うところが1番のネックになっているのではないでしょうか。そこで今回の記事では、結局米国株と全世界株はどっちが良いのかということを考えていきたいと思います。

米国株と全世界株の比較

まず、米国株市場は世界最大の経済体であり、GoogleやAppleのような多くのテクノロジー企業や大企業が集まる場所です。これに対して、全世界の株式に投資することで、地域的なリスクを分散し、新興市場や成長市場へのアクセスが可能です。

出典:Bloombergのデータを基に三菱UFJ国際投信作成

過去10年のデータを見ると、S&P 500が208%のリターンを達成したのに対し、全世界株は110%のリターンです。これは非常に有名な図で、いろんなところで目にすることができます。過去10年間を見ると、S&P 500つまり米国株式が圧倒的に良かったということを示します。

しかし、投資とは見えない未来に対してどう判断するかです。過去のデータをもとに未来を予測する理論的な側面は重要ですが、未来は誰にも予測できないものです。自分の価値観やメンタル面にフォーカスして投資判断を下すことも重要です。

投資家のタイプに応じた選択肢

ここでは、皆さんの価値観を5つのパターンに分類し、その価値観別にどちらを選択するべきかを回答します。

  1. 収益性重視のリスクテイク投資家: 選択肢 – 米国株式
  2. 長期的な成長にフォーカスする投資家: 選択肢 – 米国株式
  3. 安定性とリタイアメント対策の資産保全投資家: 選択肢 – 全世界株式
  4. リスクを最小限に抑える安全第一の投資家: 選択肢 – 全世界株式
  5. バランスを取る資産配分投資家: 選択肢 – 米国株式と全世界株式の組み合わせ

感情と投資理論の役割

米国株と全世界株の選択に関する議論は、しばしば感情的なものになりがちです。投資の本質はリスク管理と資金管理にあります。現代ポートフォリオ理論に基づき、全世界株がリスクが低く安心できる投資であるという見解もあります。

投資の世界では、理論だけでなく感情も大きな役割を果たします。そして最終的には、自分が納得して長期間保持できる投資先を選ぶことの重要性が強調されています。

結論

米国株と全世界株のどちらに投資するかは重要ですが、どのように投資に向き合うかがより重要です。自分の投資スタイルと価値観に合った投資先を見つけ、長期間にわたって保持することが成功の鍵です。それぞれの特徴を理解し、自分自身にとって最適な選択を行いましょう。