iDeCo(イデコ)マスターコース 第1話: イデコの基本とメリット

国民年金や厚生年金など、公的年金制度に加えて、個人型確定拠出年金(愛称:iDeCo)が注目を集めています。これは、将来の年金を自己拠出により増やす制度で、確定拠出年金の一種です。この第1話では、iDeCoの基本とそのメリットについて詳しく見ていきます。

イデコの基本

iDeCoは、自分で選んだ金融商品に投資し、将来の年金を増やすことを目的とした制度です。国民年金や厚生年金に上乗せして年金を増やすことができ、個人が自分で金額を決めて拠出し、運用することが特徴です。確定拠出年金の中でも、iDeCoは「個人型」とされ、自営業者、会社員、専業主婦、公務員など幅広い層に利用されています。

メリットの概要

iDeCoの大きなメリットは節税効果にあります。掛け金は所得税や住民税から一定額まで優遇され、制度を利用して生まれた利益は非課税となります。たとえば、所得400万円の会社員が月に23,000円をiDeCoに拠出した場合、年間で84,000円の税金が戻ってくる計算になります。このように、iDeCoは節税効果とともに、将来の資産形成にも役立ちます。

制度の特徴と運用の自由度

iDeCoでは、個人が自分で運用管理機関(金融機関)を選び、運用商品を決定します。これにより、運用の自由度が高く、自分に合った商品を選ぶことができます。一方で、企業型確定拠出年金と比較すると、企業型は会社が指定した金融機関を利用し、運用商品も限られるため、運用の自由度は比較的低くなります。

結論

iDeCoは、節税効果と運用の自由度の高さが魅力の制度です。自分で拠出額や運用商品を選ぶことにより、将来の年金額を増やすことが期待できます。次回は、iDeCoと他の年金制度との違いについて詳しく解説します。iDeCoを活用して、より豊かな老後を目指しましょう。