新NISAで高配当株を購入するのが非効率と言われる理由
新NISAで高配当株を購入するのが非効率と言われる理由は、再投資をする際にNISAの枠を消費してしまうからです。
これを理解するために、投資信託と高配当株を新NISAで購入した場合の違いについて説明します。
条件設定は以下の通りです。
- 投資額:100万円
- 配当率:5%
初年度に100万円を投資したと仮定すると、配当率5%により初年度の配当金は5万円増え、2年目には105万円の価値になります。
投資信託で再投資設定をしている場合、配当金は出ても払い出されず、2年目は当初の100万円に増えた5万円を加えた105万円が原資となります。この状態でさらに5%の配当金が得られます。この際、NISAの投資枠は新たに消費されることなく、使用枠は初年度の100万円のみですので、残りの枠はそのまま残ります。
一方、高配当株の場合は、配当金の5万円が払い出されます。払い出される際には5万円に対して課税される場合があります。
この5万円を再投資したい場合、自分でスポット購入の手続きを行い、さらに元の100万円とは別に新NISAの投資枠を5万円分消費することになります。
以上が新NISAで高配当株を購入することの非効率性の理由です。